どのような布なのか

不織布と聞いて、どのようなものなのかをイメージできる人は少ないかもしれません。漢字からすると織らない布と想像できますが、まさにその通りで、繊維を織らずに絡み合わせたシート状のものを不織布といいます。一般的に織物は縦糸と横糸で編んでいます。それに対して不織布は、繊維を熱・機械的或いは化学的な作用により接着させています。そのため、繊維はほぼ縦方向に並んでいて、横糸に該当するようなものはありません。

どうやって作るのか

気になる不織布の製法とは、まずフリースを形成して、そのフリースを結合させています。フリースとは、ポリエステルの一種で作られた柔らかい繊維素材のことです。またフリースの形成方法には色々あり、乾式法や湿式法などがあります。さらにフリースの結合方法も、サーマルボンド法やケミカルボンド法など様々です。

コストが安く大量生産が可能

最大のメリットは、大量生産することができ、しかも安価でもある点です。何故なら、織物のように繊維を紡糸する必要がないからです。そのため、費用は織物より安くなっています。不織布はコストがかからない素材として、工業用や建材用など様々な分野で使われます。工業用としてはワイパーやリチウムイオン電池セパレーター、建材用としては吸音ボードなどがあります。

洗濯性能や磨耗性はあまり高くない

一方、デメリットも存在します。織物と比べると強度が落ち、洗濯性能や磨耗性もかなわないことです。その点について、使い勝手が良くないという評価があります。ただし、軽く2~3回程度モミ洗い3できる不織布から数十回できる不織布まで、素材によって洗濯性能は様々です。